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『タンノイのエジンバラ』

長嶋 有 著

文春文庫

推理・ホラーものばかり読んでいるイヌイカにしては珍しく、

そのいずれでもない小説。

表題作の他に3篇入っている。

タイトルから、勝手に外国の話かな、などと思っていたイヌイカは父親が音響関係の仕事をしていたにも関わらず、スピーカー音痴だ。(スピーカーのみならず…だけど)

読んで、はじめて「タンノイのエジンバラ」がスピーカーのことだと知った次第。

だからといって、スピーカーの話ではない。

失業中の「俺」と、突然預かることになった隣家の少女との話である。

といっても、はじめはうっとうしいと思っていた存在がだんだんとかけがえのない存在になってゆく…というような、お涙ちょうだい的な話では全然ない。

そこは長嶋さんらしい、非日常とまでいえないけど、日常とちょっと違うようなでもたんたんと過ぎてゆく日々を描いているというか…うまく言えないけど。

他3篇もそんな感じの作品たちだ。

大晦日の夜、姉からの連絡でファミリーレストランに久しぶりに集まった「私」と姉と弟。姉とともに正月早々実家に忍び込むことになった「私」は…『夜のあぐら』

新婚の僕と妻は、愛猫がいなくなって気落ちしている姉をはげまそうと旅行に誘った。スペインを舞台にどこか奇妙な3人連れのありふれた日常を描く『バルセロナの印象』

小さな部屋にグランドピアノ、元ピアノ講師で今はパチンコ屋でバイトをする30歳の「私」と年下の「安藤」との短い交流を描いた『三十歳』

長嶋さんの書く物語の登場人物たちは、離婚してたりとか、うまくいってなかったりとか、不倫してるとか、そういう人たちが多い。(そういう点では『バルセロナの印象』は珍しいかも。)

だからといって、暗い世界かというとそうではない。「まあいいか…(本当はよくないけど)」という気持が漂ってる感じ。そんな雰囲気がいいのかな。

4篇の中では、私は『バルセロナの印象』が一番好きかな。

長嶋作品では男性が主人公のもの(一人称が「僕」「俺」)のが好きかも…

あ、でも『サイドカーに犬』は女性が主人公だけど好き。いまのところ一番好きなのはやはり『ジャージの二人』。

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コメント

TANNOYはすばらしいスピーカーを作るメーカーですよ。

ほぇぇ、そうなんですね。
さすが、よく知ってるねー。(イヌイカが知らないだけ・・・?)

・・・っていうか、JUN、久しぶりだね。近況教えてくださいよお。

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