『探偵伯爵と僕』
森博嗣著
講談社文庫
感想文を書く前に、違う本を既に読み終えてしまった…。
どうも、最近ブログの更新が遅いなあ。長い文章を携帯でちまちま打つ気にならないせいか。
さて、『探偵伯爵と僕 His name is Earl』。
タイトルと、簡単なあらすじだけ読むと、児童書的な内容なのかな?と思う。
夏休み、小学生の「僕」のまわりで友達が消えた。「僕」は探偵伯爵と名乗る人物とともに消えた友達を探す。「僕」と探偵伯爵のひと夏の冒険物語…
と書いてしまうとやっぱり児童書的な印象だ。
読んでいてもしばらくは、子供が主人公の子供向けな内容かな…と思った。
が、しかし、終盤につれこれは子供が主人公だけど、内容は現実的、特に今この時代にとってすごくリアルな内容で怖いとすら感じた。
そして、ラストは森先生らしいどんでん返し…とまではいかないけど森マジック(?)が。
「良かったな」と「辛いな」と「え、それって…」と「…ってことは…」と、こういう色んな感情が読みながら、そして読んだ後も感じられた本。
印象としては、同じ著者の短編「卒業文集」を読んだ時に感じたのと同じような印象があったかな。
こういう「マジック」(?)が多い先生だ。
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