『戦闘妖精 雪風』
『戦闘妖精 雪風』&『グッドラック』
神林長平著
ハヤカワ文庫JA
とま咲さんのブログで出会わなかったなら、きっと縁がなかった作品だと思う。
作者も知らなかったし、SF作品は読んだことが殆どないので。
あらすじは…と、書こうと思ってちょっと悩む。
ごくごく単純に言えば、異星体ジャムと戦う戦闘機・雪風と
そのパイロット深井零の物語。
とはいえ、ジャムの実体も分からないし、零の人となりも特殊。(特殊戦所属なだけに)
異星体と戦うSF作品には違いないが、
ただ「地球を守ろう!」とか「地球のためにっ!」とかいう感じではナイ。
『戦闘妖精雪風』の続編となる『グッドラック』になるとさらにテツガク的な印象が強い。
『グッドラック』は『雪風』のあとだいぶ時間がたってから書かれている。
『雪風』だけ読んでも、完結した物語として読めなくはない。
ただ、続編があると思って読むのと、完結と思って読むのとでは、
ラストの印象が変わるだろうな。
『グッドラック』に関しては、「ここで終わりかよっ!?」なシーンで終るので
まだまだ続く感満載。これで完結です、と言われると中途半端すぎる。
(もちろん、完結ではないですよ!)
最近?出た続編『ブロークンアロー』のレビューを見たところ、それでもまだ完結ではないらしい。
終着点がまったく想像できないのが『雪風』シリーズの魅力であり、
はたまた深すぎて消化不良な印象になるのか…
(それは私の理解度の無さもあるかも?)
コメント