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『λに歯がない』

森博嗣著

講談社文庫

タイトルからして見慣れない「λ」が入っている。

こういうとこが「理系ミステリー」と言われるゆえん?

今回の事件の舞台はとある建設会社の技術研究所。

施設とはなんの関係もない4人もの人間が射殺され、歯が抜かれるという事件がおきる。

たまたま、現場の敷地内の施設に居合わせた山吹と海月。

顔見知りの刑事から「現場は密室だった」と聞いて西之園萌絵に連絡すると…。

う~ん、「らしい」ような「らしくないような」ストーリー。

懐かしい名前が出てきたりするけど、名前の出てこない人も出てきたりして

背景が謎ばかり。(事件自体はそう謎でもない、かもしれない。)

Gシリーズに関しては、この本が読みたいって読むんじゃなくて、

Gシリーズの世界を見る(知る)ために読まなきゃ、という感じ。

今回こそ、核心的な何かが見えるかも…と思いつつ読んで

でもまだまだ全く見えてこない。

1冊完結に見えて、全体的には完結してないように思えるシリーズだ。

ところで、今回は解説が面白かった(笑)。

将棋士さんが書いてらっしゃるのだけど、なんというか解説と言うより

この方の素直な感想文って感じで、共感が持てた。

森センセイの著作を初めて読んだらしく、その辺の初々しさ?が

逆に気楽に読めて良かったのかも。

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