『SHERLOCK HOLMES』
監督:Guy Ritchie
主演:Robert Downey Jr.
確か昨年公開した作品、だったと思う。
イギリスの超有名な探偵小説からの創作ストーリーである。
黒魔術を使い、娘を何人も殺した罪で死刑になったはずの貴族が
埋葬3日後に甦った謎に、ホームズとワトソンが挑む。
原作のキャラクターとはイメージが違う。
ホームズは確かに事件がないと、とてもだらしのない生活になってしまうが
いざ事件ともなれば、イギリス紳士らしく、きちんとした身形で捜査に向かうし、
確かに、ボクシングや日本の柔術に長けている、という記述はあるが
あまりアクションするイメージは原作にはない。たまにあるけど。
ワトソンの婚約者として登場するメアリー・モースタンという女性は
確かに原作にも登場しワトソンの妻になる人ではあるが、
彼女は父親に関係する事件で既にホームズやワトソンと知り合っている。(『四つの署名』)
この映画の中でワトソンが「彼女の両親と会う」と言っているが父親は既に亡くなっている。
それから、ホームズの唯一愛した女性としてアイリーン・アドラーという女性が
ヒロインのような立場で活躍しているが、これも原作を読んでいれば「?」と思うハズ。
確かにアイリーンはホームズにとってある意味特別な女性ではあるが、
恋愛感情とは違う、彼女の頭脳の明晰さに感服してのこと。(『ボヘミア国王の醜聞』)
アイリーンとモリアーティの関係もちょっと有り得ないと思う。
…とまあ、原作との違いをいちいち挙げていてもきりが無いのだが。
「シャーロック・ホームズ」という世界一(?)有名なキャラクター、舞台設定を使った
オリジナルの作品としてみれば、それなりに楽しめる娯楽作品かな、と。
事件の解決も魔術オチにしないで、一応ちゃんと説明をつけてくれたし。
こんな感じのホームズも良いかもvハンサムだし…と思った(笑)。
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