『中原の虹-1-』
浅田次郎著
講談社文庫
『蒼穹の昴』より続く中国歴史シリーズの第二弾。
清朝末期、物語は宮廷から、馬賊の跳躍する満州へ。
袁世凱の"裏切り"によりクーデターに失敗した皇帝は幽閉され、
再び西太后が権力を握る清朝末期。
国内外の混乱の中で、新たに現れた英雄たちの物語。
馬賊が中心だけあって、戦いのシーンも多く、残酷な描写もあり、
「もう一回読めないかも…」と思った。
まあ、まだ1だし、最後まで読んで後味次第ではそれも変わるかもしれないけど。
だが、しかし、張作霖が物語の中心だとすると、彼の最期は歴史上の事実として
分かってるわけで、最後まで読みたくないような気もしないでもない。
でも、とにかく、出てくる登場人物がそれぞれ魅力的で
やっぱり続きが読みたくなる。
歴史の授業で聞いたことのある「張作霖」という人のイメージが
自分の中で大きく変わるのは必至だろう。
コメント