『中原の虹-2-』
浅田次郎著
講談社文庫
約半世紀にわたって清王朝に君臨してきた西太后にも最後のときが…
最後の最後までたった一人で大国を支えてきた「老仏爺」が去るとき
大陸の運命はどうなってしまうのか。
1巻では、落日の大陸に躍動する馬賊が中心であったが
2巻では、紫禁城周辺が多く描かれていたように感じる。
もちろん、混乱期に現れたカリスマたちも引続き描かれてはいるが、
なにより西太后、光緒帝、春児、そして蘭琴、彼らがとても切なくて切なくて。
ああ、この後どうなってゆくんだろう、とついつい思ってしまう。
そんな中で、日本に亡命を果たした、文秀や玲玲のことが描かれていて嬉しかった。
彼らが無事に暮らしていて、まるでトムや岡と同じようにほっとしてしまった。
感情移入しすぎてしまう・・・(苦笑)。
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