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『麒麟の翼』

東野圭吾著

講談社

加賀恭一郎シリーズ。

映画化にもなった作品。

東京・日本橋「麒麟」の像の前で、刃物で刺された男性が発見される。

容疑者と思われた青年は、警官の職務質問から逃れようとしたのか、道路に飛び出し事故に遭い瀕死の状態で病院へ。

派遣切りにあった青年による物取りの犯行という単純な事件かと思われたが、

いくつかの疑問点から、加賀は事件の真相は別にあると捜査を開始。

やがて浮かび上がる真相・・・。

被害者が「麒麟」の像の「前」で倒れた理由とは…?

加賀シリーズを読んだのはは「新参者」についで2冊目。

どちらかというと、こちらの方が暗くて重い…感じがした。

最初からずーっと、真相が分かったらさらに。

事件が解決しても、あまり明るい方向にいかなそうだな…と雰囲気で感じつつも

先を読まずにはいられないという展開だった。

個人的には「新参者」の方が面白かった。伏線がちりばめられていて。

映画は見ていないけれど、どんな感じだったんだろ?

…とは思うけれど、それほど見たいとは思わない、かな。

被害者も被害者家族も、容疑者とされたヒトもその近親者も、事件につながるに至ったその前の話も、

なんか暗そうで辛そうだから…。

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