『眠りの森』
東野圭吾著
講談社文庫
東京のバレエ団事務所で男が殺された。
状況から、押し入った男と鉢合わせしたバレエ団の人間がとっさに男を殴ってしまったという
単純な正当防衛かと思われたが…。
加賀恭一郎シリーズの2作目とのこと。
舞台が西武池袋線沿線で、聞き覚えのある駅名やら土地名が出てくるので
雰囲気が分かりやすかった。
バレエ団が中心で、登場人物もバレリーナが多いので、
なんだか華やかな印象が全体を通して感じられた。
鍛え上げられた美くしい容姿を持つ人がたくさん出てくる~。
最初は単なる正当防衛で終わりそうなハズだったのが、
殺された男がバレエ団に忍び込んだ目的が分からず捜査も行き詰っているところに
バレエ団の演出家が殺されたり、バレリーナが自殺したりと
よく全体が見えないまま物語が進んでゆく。
最後は加賀の鋭い洞察力と推理ですっきりと真相は分かるけど、
色々と悲しい結末だった。
小説の途中で、西武球場で野球観戦をするシーンがあるのだけど、
西武ドームではなく”西武球場”だったり、
「秋山のホームラン凄かったね」という台詞が出てくるあたり、時代を感じるな…と思った(笑)。
(この”秋山”とはもちろん、現ソフトバンク監督の秋山のことでしょう。)
※今回も”家にある読んだことのない本を読んでみよう”というテーマ?で
家族の本棚を物色し興味ありそうな本を読んでみました。
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