『扉をたたく人』
監督:Tom McCrathy
主演:Richard Jenkins
<何事にも生きがいを感じられず、毎日をただ過ごしていた大学教授・ウォルター。
学会の出席を頼まれ、いやいやながらニューヨークを訪れた彼は
ひょんなことから外国人カップル・タレクとゼイナブと知り合う。
タレクはジャンベという打楽器の奏者であり、気さくな彼はウォルターにジャンベを教え、
一緒に公園でたたくようになる。
無気力な毎日だったウォルターだが、ジャンベのリズムに夢中になる。
やがてタレクとウォルターの間に友情が芽生えるが、地下鉄で警察に誤認逮捕されてしまったタレクはそのまま移民局へ収監されてしまう。
タレクもその恋人ゼイナブも不法滞在者だったのだ。
ウォルターはなんとかタレクを救おうとするのだが…>
淡々とした映画である。
激しいアクションも劇的なロマンスもない。
見終って、良かったな、とか思うこともない。ただ考えさせられる内容。
邦題の『扉をたたく人』というのがよく分からなかったけど、
原題が『The Vistor』ということを知って納得。こっちのが内容を表してるな、と思った。
9.11以降のアメリカにおける移民・外国人の問題の一面を知った感じ。
収監されて一向に釈放されないタレクが、足しげく面会に訪れるウォルターに
「俺が何をした?」と涙目で憤るシーンが印象的だった。
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