子供の頃の愛読書
先日、福永令三さんの訃報記事が載っていた。
『クレヨン王国』シリーズで有名な児童文学作家さん。
私が小学校の頃に出逢った大好きなシリーズだ。
シリーズ最初の『クレヨン王国の12か月』を読んで好きになり
最新刊が出るたびに読んでいた。
中でも『クレヨン王国月のたまご』はシリーズの中でシリーズになり
児童文学というよりそれは一人の少女の成長物語であり、ファンタジーであり
壮大な冒険物語であり、そして綺麗なラブストーリーだった。
私も成長し、いつの間にかに児童文学書から卒業し、クレヨン王国シリーズから離れてしまったけれど
ある日、書店で何気なく講談社文庫の棚を眺めていたら
”青い鳥文庫”ではなく”講談社文庫”として『クレヨン王国の十二か月』が並んでいて
思わず買ってしまった。
あの頃大切にしていた青い鳥文庫の『クレヨン王国』シリーズはもううちにはないけれど
きっと今の私を作るうえで大きな役割を担っていた本のひとつだったろう。
小学生だった私は、大胆にも福永先生にお手紙を書いたことがある。
先生は、ご親切にも、作中に出てくる「石喰いの木」のモデルとなったという写真のついた絵ハガキに、直筆でお返事をくれた。
憧れの作品の作家さんからお返事を頂いた私が当時どんなに嬉しかったことか。
福永先生、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
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