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『セザンヌ』

ガスケ 著 / 與謝野 文子 訳

岩波文庫

後の芸術家に多大な影響を与えた画家・セザンヌについて書かれた本。

特にセザンヌが好きというわけでもないのだけど

というか、好きも嫌いも言えるほど知らないので、読んでみようかな、と。

著者のガスケは、セザンヌの親友の息子さんで、そういう関係で、実際彼らは交流があった。

本は大きく、前後半に分かれていて、

前半部分はセザンヌの生涯について書かれ、後半部分は、セザンヌとの対談(というかほとんどセザンヌの言葉)が書かれていた。

前半部分から読んでいたんだけど、まあ、読みにくい…(--;

これが岩波文庫、なんだろな。他に読んだことないけど。

これぞ”フランス語の翻訳”(?)というような感じで、現代の、しかも小説ばっかりしか読んでいない私にとっては、3ページで眠くなる。

何が読みにくいのか、と思ったが、おそらく主語がみえにくいというのと、改行が少ない、という点かな、と。

とりあえず文字を目で追うだけで精いっぱいで、内容が頭に入ってこないこと…。

前半半分くらいで「無理!」と思って、後半の対談の方を先に読むことにした。

まだこちらの方が会話の形をとっているだけあって、(あくまで前半部分よりは、だけど)読みやすい、ような気がした。

なんとかかんとか、全部読んで、漠然と思ったことは

センザンヌってなかなか複雑な人だったんだな、ということ。

人付き合いが苦手であると書かれてあると思ったら、一人になるのを怖れた、とあったり、

陽気な人柄、と書かれてあると思ったら、始終そうでもないようなことが書かれてあったりとか…。

とにかく、一生絵を描いていたいという強い思いをずっと持ち続けていた人物だということは分かった。

はー、だけど、この本を読んでいたら、”本を読むことが好き”という気持に自信がなくなってきた…。

何度、投げ出そうと思ったことか…。

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