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『陰陽師~蒼猴ノ巻』

夢枕 獏 著

文藝春秋

安倍晴明と源博雅が活躍する『陰陽師』シリーズの最新刊。

今回も、期待を裏切らない、風雅で怪奇で、滑稽な、それでいてもの哀しさも感じさせるような短編10編が収録されている。

この物語はどれも季節感が思いきり漂っている。

桜の季節に始まり、梅雨、夏の始まり、そして虫の声響く秋…。

読んでいると、本当に桜の舞い散る様子や、菊の香り、そういったものが感じられるようで

できれば、浸っていられるような空間でゆったりと味わいたい小説。

実際は、満員電車でゆられながら読んでいるのだけど…。

晴明はいつもの通り落ち着いた感じで、都で起こる不思議な出来事を解明、解決してゆく。

だけど、『蛇の道行』という作品では、ちょっと珍しく晴明のポーカーフェイス(?)が崩れたようなラストだった。

どの物語も良かったけれど、特に良いなと思ったのは『月の路』という作品。

晴明と博雅、そして琵琶の名手、蝉丸法師が月の綺麗な夜に湖で船を出していると、湖面を渡る風に流されて…

表題にも出てくる「蒼い猴」が登場する物語の1つ。

晴明と博雅と蝉丸法師の3人が登場してくる物語が個人的に好きなのである。

あと「仙桃奇譚」も面白かった。

これは、晴明ではなく蘆屋道満の活躍するお話。

このシリーズは読んでいると、天人すらも聴きほれるという博雅の笛の音や、蝉丸法師の琵琶の音を、私も晴明と一緒に聴いてみたいなあ、と心底思う。

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