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『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』

夢枕 獏著

徳間文庫

真言宗の開祖、空海を主人公にした歴史ファンタジー。

ストーリーはタイトルそのまま…と言いたいところだけど、

最初読み始めは、鬼(キ)はまあ分かるけど、”宴”にピンとこなかった。

留学僧として、遣唐使船に乗って唐の都長安を訪れた空海と、

儒学を勉強するために遣唐使として唐にやってきた橘逸勢が

長安で起きた怪異に巻き込まれていく、というか

短期間で”密”を習得しようともくろむ空海が、あえて怪異に乗り込んでゆく、というか。

舞台は中国だけど、空海と逸勢のコンビが、『陰陽師』シリーズの晴明と博雅に似ている。

空海がいかに類まれなる才能の持ち主だったのかということがよく分かる。

もちろん、この本の空海はフィクションなのだろうけど、

ところどころに、史実に基づいた解説?的なことも書いてあって

”やっぱり凄いお人だったのだなあ、弘法大師さんは…”と思った。

主人公は空海なのだけども、

読み進めていくにしたがって、物語の根本にあるのが、”安史の乱”であり

玄宗皇帝と楊貴妃と、彼らにまつわる出来事であった、ということに。

(空海たちが入唐する数十年前の出来事ではあるのだが)

そして、終盤、なるほどこのタイトルはこのことか、と思う描写がちゃんと出てくる。

それにしても、なんとなくストリーの方向が途中変わったような印象を受けたのだが

この物語、完結まで17年あまりかかっているという…。

完結するまで、単行本にしなかったとか、あとがきにあった。

人気作家さんだから、これ一本につきっきりで書いていたというわけではないにしろ

17年かー…。

『陰陽師』を書き始めて約1年後くらいに書き始めたともあった。

『陰陽師』はわりと一話完結だから、ずーっと続いているのも分かるけれど。

これは1話完結どころか、謎が謎を呼び、先を読まないと気になってしまうミステリーのような物語なだけに、

雑誌で最初から読んでた人は大変だったろうなあ、などと思ってしまった。

”完結してから改めて最初から読もう…”って思ったろうなあ。

全4巻。

ちょっとグロイ描写もあったりするけど、面白かったです。

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