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『百鬼夜行 陽』

京極夏彦著

文藝春秋

百鬼夜行シリーズ(古書肆で神主で憑き物落としの京極堂が活躍する物語)のスピンオフストーリー。

短編が10編。

それぞれ、どこかで登場した(する?)誰かの物語である。

が、読んでいて、”ああ、あの時のあの人だ”と分かるものもあれば、”誰…?”と思うものも。

もしかしてこれからの物語に出てくるだろう人なのかな。

私は『邪魅の雫』までしか読んでいないので…。

特に日光関連の話がいくつか出てくるが、

そこに出てくる内容はまったく知らないな、と思った。

どうやら榎木津のお兄さんが関連してくるようだけど…。

パラパラと立ち読みしていたら、榎木津の探偵社の名前の由来についてのくだりがあったから、これは読まねば!と思って借りた。

他の9編は雑誌に連載されたものだけど、

最後のこの話は単行本出版にあたっての書き下ろしのようだ。

文庫になってたら買っていたと思うのだけど、

その時はまだ文庫版が出ていなかったので図書館で借りた。

出ないのかなあ、と思っていたところ、先月あたりに文庫が発売されたみたいだ。

「青行燈」「大首」「屏風闚」「鬼童」「青鷺火」「墓の火」「青女房」「雨女」「蛇帯」「目競」
の10編が収録されている。
Enokizu

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