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『テンペスト(上)若夏の巻』

池上 永一 著

角川書店

確か以前、NHKでドラマになったものの原作で、友人にも薦められていた小説。

やっと読む機会ができた。

舞台は19世紀の沖縄。

当時は琉球と呼ばれ、日本とは違う1つの国家であり、

清国と日本・薩摩、さらには西欧列強の影がちらつくなか、独立国家としての琉球王朝は難局を迎えていた。

朝廷は、清国の制度を模範としており、科挙にに似た、しかし科挙より難しいと言われる科試という難試験制度によって優れた役人を登用していた。

13歳の少女・真鶴は、兄に変わりこの科試を受け史上最年少で上級役人に抜擢される。

もちろん、女性は科試を受けるどころか、勉強すら必要とされていない時代、

真鶴は清から孫家へ養子に来た宦官・孫寧温として性を偽り宮廷へ上がる。

真鶴は、女を捨て、寧温として国土のために生きると誓う。

男装していても誰よりも美しく、そして誰よりも聡明な寧温は、同じ年に首席で科試を合格した若き秀才・朝薫とともに清や薩摩からの圧力と戦い、

王朝内部の不正事件に奔走。やがて役人の頂点ともいえる立場まで上り詰めるのだが、

寧温の秘密を知った者たちの思惑、さらには寧温の中に封じ込めたはずの”真鶴”が、寧温自身を苦しめてゆく…。

「レキオス」の作者が書いた作品だとは知らなかった。

「レキオス」を読んだときの印象とはまるで違ったから。

同じ沖縄が舞台ではあるけれど。

でもそうと知れば、最大のヒール・聞得大君の書き方なんかに、そういえばそんな感じ、と思えなくもない。

とにかく聞得大君の悪役っぷりには、そこまでやるか…と思ってしまうほどだったが、意外に退場があっけなかったのでびっくりした。

まさか、このままこの人終わり?と思っていたところで、さらなる悪役、しかも聞得大君をはるかに凌ぐような嫌な奴・徐丁垓の登場。

この徐丁垓には気分が悪くなるほどむかついた。

傾きつつある琉球王朝に花開く一輪の美しき花、渦巻く陰謀、淡い恋物語、後宮の女たちの戦い…めまぐるしいストーリー展開で続きが気になって仕方がなかった。

よく知らなかった琉球王朝のこと、そして清や薩摩との関係などが見える、ある意味歴史小説だろう。

下巻がとても気になる!

Tempest

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