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『花の鎖』

最近、全然本を読めてないな。

読んでもウチにある本を再読ばかり。

あでも先日、図書館で時間を潰したっけ。

その時は単行本半分しか読み終わらなかった。忘れないうちに続きを読みたいけれど…。

本を読みたいんだけど、脳のスペースにその余裕がなくて、他の思念に囚われて没頭できないみたいで(T-T)。

そんなわけで、これはちょっと前に読んだもの。

改めてタイトル→『花の鎖』

湊 かなえ 著

文春文庫

職場結婚した和弥との間に子供が出来ない事を悩む美雪、

母子家庭に育ち、東京の短大を卒業後、商店街の和菓子屋でアルバイトをしながら絵画教室の講師をしている彩月、

両親を亡くし、たった一人の肉親である祖母もまた手術を受けなければならなくなり、手術費用の捻出に悩む梨花…

3人の女性のストーリーが交互に書かれている。

愛する夫を思う美雪、しかしその後に和弥に起こった出来事とは?

彩月の母が語ろうとしない父とは?

そして短大時代の親友・希美子が、突然彩月の元を訪れた理由とは?

梨花の両親が生きていた頃から、ずっと母宛に届いていた豪華な花束の送り主であり、両親がなくなった時、援助を申し出た「K」とは一体どこの誰なのか?

それぞれのストーリーにそれぞれ謎めいた部分があり、

読んでいくうちに少しづつ絡まり合い、繋がってゆく。

一番気になるのが「K」の正体なのだが、とにかくKというイニシャルの人物がさりげなくいっぱい出てきてこれは最後の方まで分からない。

でも、物語の仕組みはなんとなく途中で分かる。

分かるがとにかく相関関係が複雑で、そこが整理しにくかった。

最後まで読めば、やっぱりそうだったかという思いと、

ここでまだそんなどんでん返しが!?という思いもあったりする。

犯罪もののミステリーではないけれど、

こういうのも”ミステリー小説”って言えるのかも、なんて思った。

最初「花の鎖」というタイトルにちょっと重いイメージのタイトルだなと思い、

読み始めても内容とタイトルに違和感を覚えたのだけど

最後の方まで読み終わってちょっと納得。

湊かなえ作品はこれが初めて。

なるほど、こういう感じなのかあと思った。





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