『ユーゴの不思議な発明』
原題:THE INOVENTION OF HUGO CABRET
ブライアン・セルズニック 著
金原 瑞人 訳
アスペクト文庫
文庫なのだが、開いて驚いた。
絵ばっかり!
鉛筆画の挿絵で物語が進んでいく感じ。文章は横書き。絵本に近いかもしれない。
ただかなりの枚数だから、まるで映画の絵コンテを眺めているようにも感じる。
それというのもこの物語は、実在の人物で映画発展の父とも言われるジョルジュ・メリエスについて著者が調べていくうちに、インスピレーションを得て創作した物語らしい。
舞台は19世紀のパリ。
駅で飲んだくれのおじに代わり、構内すべての時計の管理修理をしている孤児・ユーゴが主人公。
手先の器用なユーゴは、仕事の合間に父の残したノートを見ながら、父が修理していたからくり人形を引き継いで修理していた。
この「からくり男」が動き出せば、自分にとって別の輝かしい未来への道筋を文字通り描き出してくれることを信じていたのだ。
物語は、ユーゴが部品欲しさに駅にあるおもちゃ屋でおもちゃを盗もうとしたところを店主に見つかってしまうところから始まる。
ラストに至るまで、ユーゴには試練の連続といった感じで
(でも、生活や部品のためとはいえユーゴがどろぼうすることが原因だったりするから、自業自得と言えなくもないのだけど…。かたくなに内緒にしたりするし。)
なんだか可哀想な物語になってしまいそうな流れだったが、最後は素敵なハッピーエンドに落ち着いて、後味はさわやか。
偶然が重なりすぎているだろう、と思ってしまう大人向きではないかもね。
これはジュブナイルだ。
全然気が付かなかったけれど、訳者あとがきをよんだところ、マーティン・スコセッシ監督によって映画化されているそうだ。
邦題「ヒューゴと不思議な発明」。
…ん、そういえば聞いたことがあるようなないような…。
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『ヒューゴと不思議な発明』、私映画館で観ました!
ブルーレイも持ってます★★★
ジョルジュ・メリエスさん、大好きなのでこの映画を知ったときとってもワクワクしました~♪
o(*^▽^*)o
文庫、私も探してみますね★★★
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投稿: いねむり | 2017年3月 7日 (火) 23時10分
>いねむりさま
感想のUPが今頃になってしまったけれど、実はちょっと前に読んだ本で、
いねむりさまのブログに”ジョルジュ・メリエス”さんのお名前があがっているのを拝見して、びっくり☆
私は恥ずかしながら全然存じ上げなかったもので…
私もメリエス作品を探してみようと思います!
コメントありがとうございました
投稿: イヌイカ | 2017年3月 8日 (水) 06時43分