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ゆったり味わいたくなる

陰陽師の最新巻を先日購入。

20210925read

このシリーズは、なんでか、ゆったりと読みたい作品。

とはいえどんどん読めてしまうから

まずは1回目は普段の読書スピードで読む。

で、落ち着いたところで、心持ちゆっくりと作品をさらに味わうように読む。

博雅の笛の音が染み入るように。

作品世界と同化するように。

今回も平安時代の空気に浸らせてもらいました。

ただ、今回8作収録されているのだけれど、

「秘帖・陰陽師 赤死病の仮面」だけちょっと違う短編。

確かに陰陽師は出てくるが、晴明・博雅シリーズではない。

知らずに読んだ1回目、違和感を感じたので

2回目はこの作品は最後に読んだ。

うん、その方がいいな、って個人的には満足して読み終わった。

暗殺者がつい目的を忘れ聴き惚れてしまい、

天の神々までその調べに集まってくるという、

博雅の笛の音、ワタシもその空間に酔いしれたい…。

 

『陰陽師 水龍ノ巻』

夢枕 獏 著

文藝春秋

 

 

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