アンと愛情
『アンと愛情』
坂木 司
光文社文庫
シリーズ三作目。老舗デパートの地下にある和菓子店「みつ屋」でいろんなお客様といろんなお菓子に囲まれて日々悪戦苦闘!繁忙期応援としてやってきた同い年の社員の仕事っぷりに落ち込んだり、成人式を迎えるにあたり晴れ着選びに悩んだり、大好きな椿店長にもなにやら動きが…。出てくるお菓子の印象そのままな、甘くてふんわりとしてどこか優しくてでも芯はしっかり光ってる、そんな小説。読みやすいけど勉強になる、適度な軽さと重さをそなえたシリーズだなと思う。わらびもち、切山椒、豆大福…出てくるお菓子たちが食べたくなるのが困りもの(笑)。