ドミノ

『ドミノ』
著者:恩田陸  角川文庫
本社への営業売上報告締切のせまった生命保険会社の社員ら、こどもミュージカルのオーディションに参加した女の子たち、別れ話がこじれまくっている男女、俳句の同好会のオフ会の参加者、大学ミステリー研究会の学生、人気ホラー映画の監督、そのペット…等々とにかく登場人物が多く、しかもそれぞれがちゃんと絡んでくるから把握するのに大変。冒頭に数ページの人物紹介があるものの、読み終わった後に読んだ方が納得できたというか頭に入ったというか。ドミノ倒しのような結末からのタイトルなのだろうけど、個人的にはドミノ倒しというよりは、外側から内側へ吸い込まれる渦巻きのような収束だったな、という印象。はちゃめちゃパニック、現実的ではないけれど面白かったw