奇跡の人

『奇跡の人』
著者:原田マハ
双葉文庫
アメリカ帰りの才女・去場安は、伊藤博文公の推薦により、弘前の名士・介良家の長女・れんの教育係として招かれる。れんは1歳の頃重病にかかり一命はとりとめたものの、視力・聴力を失い言葉もしゃべれず、広い屋敷の一角にある蔵でケモノのような生活をしていた。
ヘレン・ケラーとサリヴァン女史の逸話をもとに、舞台を明治期の日本の青森にうつして描かれたフィクション。
重い話のようだけど、安の行動力や信じる力が強く前向きで、時折理不尽なことも起こるけれど、折れない安に感動。きらきらとした希望を感じさせる展開で読みふけってしまった。