月の裏側

『月の裏側』
著者:恩田 陸
幻冬舎文庫
九州のある地域で起こった連続失踪事件?について調べている元教師の協一郎に呼ばれた教え子の多聞は、その娘藍子、地元新聞社の高安とともに独自に調査を始める。ある日突然姿を消す住人、しかし数日後特に問題もなく戻ってきており、その間のことは何も憶えていないという。水路が張り巡らされた風情のある街並みが有名な地域でいったい何が起きているのか?
ミステリーというよりホラー。何故何どうして!?に対する明確な回答はない。ある意味哲学的な解釈が必要かも。
読み始めは、前に読んだ恩田作品とは全然違うテイストだなーと思ったけれど最後の方は、ああ「ぽい」かもって思った。