ゆっくり、いそげ

『ゆっくり、いそげ カフェからはじめる人を手段化しない経済』
影山 知明
大和書房
 東大卒業後、コンサル業とを経て、西国分寺に「クルミドコーヒー」というカフェを開いた著者による、著者が考える”経済”について書かれた本。How to本というか自己啓発本というかそんな感じの本で、普段こういったジャンルは滅多に読まないのだけれど、Mさんに教えたいただいて、カフェのオーナー(にとどまらずいろんなことをしている)が書いたというのに興味を思えて読んでみた。
タイトルの「ゆっくり、いそげ」は、「急がば回れ」と同じような意味らしい。儲けることが主体になりすぎて本来の目的を忘れてやいないか?というようなことが書かれている。この本から見えてくる著者の経営スタイルは、理想的だしそうできている現在がとても羨ましく思える。でもきっと実際はここまでくるのは大変なことだっただろうなあ、と思う。人に恵まれるとはよく言うけれど、運だけではなく、支えてあげたいと思わせる人柄が大事なんだろうなあと思う。いろいろ読んでて考えさせられることが多かった。